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投稿日:2025.02.04
レジャー施設の集客は、脱コロナの社会においてさらに重要な課題となっています。2022年度の主要施設のデータからは、多くの施設で来場者数が増加傾向にあることが確認され、ターゲット層に合わせたイベント企画や多様な集客手法の活用が効果を発揮していることが分かります。
当記事では、ターゲット像を明確化した上でイベントを成功させるためのコツや、実際に集客に成功した事例、さらに効果的なイベント内容を紹介します。適切な集客戦略を立て、施設の認知度向上やリピーターの確保につなげるポイントを押さえましょう。
遊園地
順位 | 施設名 | 入場者数 | 増加率 |
---|---|---|---|
1位 | よみうりランド | 1,867,000人 | 26.9% |
2位 | 鈴鹿サーキット | 1,234,805人 | 82.8% |
3位 | ひらかたパーク | 1,025,000人 | 31.7% |
動物園
順位 | 施設名 | 入場者数 | 増加率 |
---|---|---|---|
1位 | 東京都恩賜上野動物園 | 3,056,589人 | 440.7% |
2位 | 名古屋市東山動植物園 | 2,384,123人 | 32.0% |
3位 | 天王寺動物園 | 1,396,363人 | 66.4% |
水族館
順位 | 施設名 | 入場者数 | 増加率 |
---|---|---|---|
1位 | 沖縄美ら海水族館 | 2,164,514人 | 249.1% |
2位 | 名古屋港水族館 | 2,063,477人 | 56.7% |
3位 | 新江ノ島水族館 | 1,575,358人 | 23.3% |
植物園・フラワーパーク
順位 | 施設名 | 入場者数 | 増加率 |
---|---|---|---|
1位 | あしかがフラワーパーク | 1,372,628人 | 13.2% |
2位 | 京都府立植物園 | 864,539人 | 48.9% |
3位 | 大阪市立長居植物園 | 781,690人 | 161.2% |
ミュージアム(博物館・美術館・科学館等)
順位 | 施設名 | 入場者数 | 増加率 |
---|---|---|---|
1位 | 国立科学博物館 | 1,842,929人 | 98.9% |
2位 | 金沢21世紀美術館 | 1,763,982人 | 74.3% |
3位 | 国立新美術館 | 1,493,360人 | 55.4% |
庭園・公園
順位 | 施設名 | 入場者数 | 増加率 |
---|---|---|---|
1位 | 淀川河川公園 | 4,801,555人 | 24.0% |
2位 | 特別名勝 兼六園 | 2,204,064人 | 162.1% |
3位 | 国営昭和記念公園 | 2,066,236人 | 11.1% |
(出典:綜合ユニコム株式会社「レジャー施設の入場者数ランキング(2022年度)」)
2022年度はコロナ禍の影響が緩和され、多くのレジャー施設が通常営業に戻り、首都圏や観光地を中心に入場者数が増加しました。また、浅草花やしきはナイトイベントの再開などで前年度比75.8%増、横浜・八景島シーパラダイス アクアリゾーツはIPコラボ企画の実施などで約141万人を集客しました。
(出典:トラベルボイス「レジャー施設の集客ランキング2022、東京ディズニーが2000万人台に回復でトップ、「浅草花やしき」が夜イベント再開などで絶好調」)
このことから、脱コロナ社会に向けて集客を図るには、人々の興味を引くイベントの立案が重要になると言えるでしょう。
脱コロナで各レジャー施設では集客が回復傾向にあるとはいえ、ただ漠然とイベントを企画するだけでは、期待するような集客効果は得られないのが実情です。
ここからは、集客を成功させるために押さえるべき2つのコツを紹介します。
多種多様な催しが全国各地で行われている中で、ターゲットを絞らず漠然としたテーマのイベントを開催しても、注目が集まらず来場を促せない可能性があります。集客を成功させるにはどのような客層を取り入れたいのか、まずはターゲットを明確化しましょう。
たとえば、ファミリー層を集客したい場合は、子どもの年齢や関心に合わせたヒーローショーや体験型の教育イベントなどがおすすめです。友人同士の来場者をターゲットとする場合は、SNSで話題にしたくなるイベントにすると、「映え」を楽しむ層を集客できる可能性が高まります。ターゲットを絞り込むことで、一定の層の興味を引く内容の濃いイベントを企画できるでしょう。
ターゲットを絞った後は、どれだけ集客に予算をかけられるのか把握する必要があります。集客には費用がかかるため、施設運営を圧迫しない範囲で予算に見合う方法を選ぶことが重要です。
集客の際は、ターゲットに合わせた複数の集客方法を掛け合わせるのがおすすめです。複数の集客方法を組み合わせることで、特定の方法が効果を発揮しない場合でも、他の手段で補完できる可能性が高まります。たとえば、自社ホームページのみで告知するだけではなく、SNSも活用するなどの工夫が必要です。
レジャー施設がイベントで集客を図るには、「施設に行きたい」と思ってもらえるきっかけ作りが大切です。きっかけが生まれることで、新規顧客だけではなくリピーター獲得の可能性も高まります。
ここからは、レジャー施設におすすめの集客イベントを3つ紹介します。
レジャー施設で体験型の集客イベントを実施するなら
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キャンペーンは、来場するきっかけを作りやすい手法の1つです。たとえば、一定期間に限って、入場料や施設内の飲食物を割安に設定するキャンペーンを開催しましょう。「今だけ」という価値を加えることで、外出先の候補の1つとして施設への来場を検討してもらえる可能性を高められます。
SNSの情報拡散機能などの特性を利用してうまくキャンペーンの告知ができると、施設の知名度アップにも効果的です。キャンペーン情報の発信や拡散によりフォロワーが増えれば、施設の投稿をより多くの人に継続して届けられる環境の構築にも役立ちます。
謎解き・宝探しイベントは体験型のコンテンツで、どちらもさまざまなテーマでストーリーを展開できるのが特徴です。レジャー施設のコンセプトや魅力に合わせたストーリーに沿って来場者が施設内を巡ることで、まるで物語の登場人物になったかのような気分を味わい、1つの物語に没入する体験ができます。
「来場者が捜査官となって謎解きをする」「探検家として宝探しをする」など、子ども向けから大人向けまで、謎解き・宝探しイベントはターゲットに応じたテーマ設定が可能です。また、特定の分野を掘り下げた専門性の高いイベントにも対応できます。ターゲットごとにさまざまなテーマで開催できるため、新規顧客の集客だけでなく、リピーターの獲得にも効果が期待できます。
謎解き・宝探しイベントは、ストーリーの中で施設内を散策してもらうことで、入場者の滞在時間を伸ばせるのもポイントです。飲食物や限定グッズの販売場所などを工夫すれば入場者の目に留まりやすくなり、購入機会も増やせるでしょう。
スタンプラリーは、入場者が施設のあちこちを訪れてスタンプを集めるイベントです。子どもから大人まで多くの人が気軽に参加できるイベントのため、幅広い層にアプローチできます。
近年は、紙を使用してスタンプを集める従来の方法だけではなく、デジタルを利用する方法も登場しています。デジタルスタンプラリーは、SNSとの連携が容易である点や、施設が参加者数や滞在時間をデータとして収集・分析できる点がメリットです。
タカラッシュでは、これまでレジャー施設やテーマパークの集客を目的に、さまざまな謎解き・宝探しイベントを開催してまいりました。以下はその一例です。
東京タワーが舞台の謎解きイベントです。大人をターゲットに謎解きの難易度を高く設定しているため、コアな謎解きファンにも楽しんでもらえる内容に作り上げています。東京タワーを舞台とすることで、展望台に行って景色を楽しむ観光要素も含めているのが特徴です。
東京タワー「大人のための謎解き」
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国立競技場を舞台とした、大人向けの謎解きイベントです。スタジアムツアーとして謎解きをしつつ、競技場や関連するスポーツの歴史に触れて学べます。普段は入れない選手のロッカールームを散策できるなど、特別な体験ができるイベントに仕上げているのが特徴です。
国立競技場で好評開催中の『大人のための謎解き』人気の秘密>>
謎解き・宝探しを通して、重要文化財である帆船日本丸の船内や横浜みなと博物館の館内をめぐり、横浜港の知られざる歴史や文化を学べるイベントです。謎解きは親子で楽しめる難易度に設定し、実際に重要文化財の船の中を捜索でき、RPGのような世界観やストーリーに没入できるようにしました。
レジャー施設の集客を成功させるには、ターゲット像を明確化し、予算に合わせた複数の手法を組み合わせることが重要です。また、イベント企画では新規顧客の獲得だけでなくリピーターを増やす工夫も求められます。謎解き・宝探しのような参加型のイベントは、アミューズメント的な要素が強いため、集客効果が期待できます。参加型イベントの事例や成功のコツなどの詳細は以下の記事で紹介していますので、参加型イベントの開催をお考えの方はぜひご一読ください。
参加型イベントを開催したい方の中には「関連する歴史や文化も学べる内容にしたい」「施設の魅力を生かしたイベントにしたい」「これまでとは違う側面から施設の新しい魅力を作りたい」と考えている方もいるでしょう。たとえば、閉園後にイベントを開催すれば、昼間とは異なるテーマパークや美術館の姿に、来場者は新たな魅力を見出します。
タカラッシュでは、20年以上の実績を駆使し、施設の魅力や歴史・文化に触れられるイベントを実施することが可能です。レジャー施設のイベントに関するタカラッシュのサービスについては、以下のページでご紹介していますので、弊社にご興味のある方はぜひご覧ください。
そのほかにも、タカラッシュでは集客をはじめ、回遊や施設のファン育成など、さまざまな課題を解決しています。詳細を知りたい方やご相談がある方は、イベント内容がまだ具体的に決まっていなくても、お気軽に以下からお問い合わせください。
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