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投稿日:2023.06.14
更新日:2024.09.17
企業の商品・サービスの認知度を高めるため、そして消費者の購買意欲を促進するために実施される活動が「プロモーション」です。プロモーションとひとくちに言っても、その手法は多種多様であり、時代の変化とともに新たな手法も誕生しています。
そして近年、あらゆる業種が採用しているプロモーションが、「イベントプロモーション」です。
当記事では、イベントプロモーションの概要、メリット・デメリット、主な種類、PR効果を高めるポイントについて詳しく解説しています。実際の事例も紹介しているため、イベントプロモーションに少しでも興味のある企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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イベントプロモーションとは、自社の商品やサービスの認知の拡大や消費者への販売促進を目的に、企業が何らかの販促イベントを実施・活用して消費者にアプローチをかけるプロモーションのことです。
その他のプロモーション手法と比較して、消費者と直接的な接点を設けられるだけでなく、消費者に対してより多くの情報をダイレクトに訴求できることが特徴となっています。
そもそもプロモーションとは、企業の商品・サービスの認知度を高めるため、そして消費者の購買意欲を促進するために実施されるマーケティング活動です。プロモーションと混同されやすいマーケティング活動として、「PR」が挙げられます。
マーケティング活動におけるPRとは、自社の商材を消費者に認知してもらい、ブランドイメージを形成しつつ長期的な信頼関係を築き上げることです。
PRはプロモーションの一部と言えますが、プロモーションと違って販売促進の活動は行いません。あくまでも「顧客との関係を築くためのもの」であり、プロモーションを成功させるためには欠かせない活動であることを覚えておきましょう。
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イベントプロモーションは、自社商材の魅力を消費者に対してダイレクトに訴求できるほかにもさまざまなメリットがあることから、多種多様な業種の企業に選ばれています。しかし、イベントプロモーションにもデメリットは存在します。
ここでは、イベントプロモーションのメリット・デメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
イベントプロモーションの最大のメリットは、自社の商品・サービスを消費者に対してダイレクトにPRできるという点です。
基本的に、企業の情報発信はWebサイトや広告などの非対面で行われます。そのため、消費者はリアルな体感が得にくく、発信されている商品・サービス情報の魅力をしっかりと把握することが困難です。
しかし、イベントプロモーションであればイベント参加者に対して直接的にアプローチをかけられるため、対象の商品・サービスにおける特徴や魅力をしっかりと伝えられます。
イベントプロモーションでは、多数の見込み顧客と直接コミュニケーションをとることが可能です。
直接対話をしない非対面での営業や広告宣伝では、一方的なコミュニケーションとなることから、顧客のリアルな反応が分かりません。したがって、その商品・サービスが実際に顧客からどのような評価を得ているのかを確認できず、「本当に求められている商材」を見出すことが困難です。
しかし、イベントプロモーションであればイベント参加者のリアルな反応を目の当たりにできるほか、イベント参加者の意見や感想もしっかりと拾えます。そこで得た評価は、商材のさらなる質向上につなげられる点も大きな魅力と言えるでしょう。
イベントプロモーションで活用するPRイベントには、開催テーマにもともと興味のある見込み顧客、いわゆる「商品・サービスのターゲット層」が中心に参加しています。イベントを通じて商品・サービスのターゲット層に直接的なアプローチをかけられることから、短期間で集中的に宣伝効果が得られやすい点も魅力です。
また、集客効果が高いイベントの場合は話題性が生まれる可能性もあります。SNSなどで自社の商品・サービスが多くのユーザーに拡散されれば、イベント参加者以外からの認知度アップも大いに期待できるでしょう。
イベントプロモーションの実施前には、下記のような準備作業を進めなければなりません。
スケジュールによってはこれらの準備作業を併行しなければならないケースもあり、多くの手間や労力がかかります。
また、イベントの開催・参加にあたっては、会場費や人件費、機材費などさまざまな費用も必要となります。
イベントの開催・参加にあたっては、顧客に向けて事前に告知しておかなければなりません。
告知活動には、自社サイトやネット広告を活用する方法・SNSやプレスリリースを活用する方法・チラシやDMを活用する方法・第三者のメディアを活用する方法などさまざまあります。
イベントの開催テーマや商品・サービスのターゲット層によって、適切な告知方法が異なることも覚えておきましょう。
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イベントプロモーション用に開催されるイベントの種類は、多岐にわたります。さらに、実施方法は主にオフライン・オンラインに分けられていることも特徴です。
ここからは、プロモーション用に開催されるイベントの種類を8つ紹介します。
展示会とは、展示会場で催されるイベントの1つであり、出展テーマ・参加業種が限定されていることが特徴です。基本的に1開催につき1業種と、特定の分野に焦点を当てた展示が行われます。
また、展示会は出展テーマに応じて法人向け(BtoB)と一般消費者向け(BtoC)の2つのカテゴリに分けられます。いずれにおいても、展示会場内では競合他社が多く存在するため、十分なプロモーション効果を得るためには他社との差別化がポイントとなります。
会議イベントは特定の業界関係者が参加するイベントで、商品・サービスや研究内容の発表・討論を目的に行われることが特徴です。商品発表会やセミナー、シンポジウム、コンベンションなどは、会議イベントにあたります。
会議イベントでは、1つのテーマに対して企業がさまざまな意見や報告を発表したのち、参加者である業界関係者が対象のテーマに関する質問を行うという流れとなっています。基本的に、一般消費者向けではなく、法人向けのカテゴリと言えるでしょう。
音楽イベントとは、名前の通り音楽をテーマにしたイベントのことで、アーティストを招いてコンサート・ライブを開催することが特徴です。招くアーティストやそのジャンルの音楽を好む層をイベントに集められ、参加者の高揚感から高いプロモーション効果が期待できます。
音楽イベントの開催にあたっては、会場の選定や音響機器の手配が重要です。また、招くアーティストのジャンルによって参加者のタイプも大きく異なるため、企画・準備作業にはしっかりと力を入れる必要があるでしょう。
スポーツイベントとは、名前の通りスポーツをテーマにしたイベントのことです。大きく参加者がスポーツを観戦するタイプのイベントと、実際にスポーツに参加するタイプのイベントに分けられます。さらに、競技としての側面が強いものもあれば、エンタメとしての側面が強いものもあります。
どのようなタイプのスポーツイベントにしても、参加者は「楽しむこと」を目的に来場するため、販売促進ではなく消費者との関係構築や商品・サービスの認知拡大に重点を置くとよいでしょう。
飲食イベントとは、名前の通り食べ物や料理をテーマにしたイベントのことで、全国各地で定期的に開催されるようなグルメフェスなどがこれにあたります。海鮮・ラーメン・肉など特定ジャンルの食べ物をテーマにしたイベントが多いことも特徴です。
老若男女問わず多くの顧客を集められ、飲食店の知名度向上・売上アップを目的としたプロモーションにはうってつけのイベントと言えるでしょう。また、イベントを通じて他店の情報が得られる点も魅力です。
デモンストレーションとは、対象となる商品・サービスの実際の使用感を多くの消費者に見せる・体験してもらうイベントのことで、「体験型プロモーション」「タッチ&トライ」などとも呼ばれています。イベント会場のみならず、販売店やショールームなどでも開催されます。商品の使用感をイメージしてもらいやすく、購買意欲の促進が期待できるでしょう。
基本的に一般消費者を対象としたイベントとなるものの、対象の商品によっては法人を対象に行うケースもあります。
自治体・町内会が運営主体となって開催される地域イベントには、お祭りやご当地イベントなどがあります。イベントの規模によっても参加者の人数やタイプは大きく異なるものの、話題性を生みやすく、商品・サービスの認知拡大には効果的です。
セールスプロモーションの場として地域イベントを活用する際は、イベントの開催団体と協賛関係となるケースが基本となります。参加者からの評価が高ければ、定期的なイベント開催も可能となるでしょう。
周年イベントとは、企業の創設から3年・5年・10年など節目に実施するイベントのことです。ほかのイベントとは違ってプロモーションを行いたい企業が運営主体となります。企業の成長・拡大や今後のビジネス機会を目的としたマーケティング方法の1つとして、プロモーションイベントを実施するケースが大半です。
周年イベントでは、いかに多くの顧客から注目されるようなイベントを開催できるかがポイントとなります。
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イベントプロモーションの成功率を高めるには、実際に企業が行ったイベントプロモーションの成功事例を参考にすることがおすすめです。
ここではイベントプロモーションの成功事例を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。
三重県桑名郡木曽岬町では、子どもから大人まで楽しめる地域イベント「木曽岬わいわい市場」を毎年開催しています。2017年に開催した木曽岬わいわい市場では、人気のゲームキャラクターとコラボレーションした目玉企画として、「木曽岬ファミリーマラソン with 太鼓の達人」が登場しました。
地元では当たり前の風景に、距離・地点と太鼓の達人のキャラクターが描かれた看板を設置することで、子どもが楽しめるマラソンコースになりました。これにより、ファミリー層を中心とした多くの人が町内外から集まり、木曽岬町の魅力を広めることに成功しています。
参考:木曽岬町「トップ」
国民的人気を誇る明治のチョコレート菓子ブランド「きのこの山」「たけのこの里」は、古くから双方のファンによって、SNSを中心に論争が繰り広げられていました。明治はこの話題性を活用し、2018年から2020年の間、国民総選挙・大調査キャンペーンを実施しました。
実際にSNSでユーザーの声を聞きながらリアルタイムに結果を集計するこのイベントは、きのこの山・たけのこの里のコアなファンだけでなく、ファン層でなかったユーザーも気軽に参加できる形となっていたことから瞬く間に盛り上がりました。結果として売上はアップし、前年同月比140%を出す月もあったなど、広告・宣伝費を超えた成果を実現できています。
ファミリーマートは、さいたまの最大級ロックフェスである「VIVA LA ROCK」とのコラボ商品を埼玉県のファミリーマート約800店舗を限定に展開・発売しました。
ファミリーマートとVIVA LA ROCKのコラボレーションは2019年より毎年実施されており、2023年にはVIVA LA ROCKが10回目を迎えることから、お弁当・パンの2商品が発売されました。続くコラボイベントにより、VIVA LA ROCKの認知は徐々に高まっているだけでなく、コラボ商品の斬新さを毎年楽しみにするファンも増加していると言われています。
ヤマト運輸は、2015年9月28日から新宿駅を出発地点とした「巨大クロネコの全国行脚イベント」を全国で開催しました。このイベントは、当時新サービスであった「宅急便コンパクト」のプロモーション企画として実施され、駅構内に横幅6メートル・高さ2メートル以上の巨大なクロネコが突如現れたことから、瞬く間に話題を呼びました。
単なるヤマト運輸のモチーフキャラクターであるクロネコの巨大オブジェではなく、鼻部分を押すとオリジナルグッズの入った宅急便コンパクトのボックスが出てくるという仕掛けもついており、宅急便コンパクトの認知拡大に大きく貢献しました。
東京都品川区としながわ観光協会は、2020年1月中旬から3月初旬にかけて、商店街の街歩きイベント「しながわ商店街謎解きウォーク しながわde宝探し」を開催しました。当イベントは、区内にある3つの商店街で手に入れられる冊子を活用して謎を解き、宝を見つけ出すというリアル宝探しイベントとなっています。
参加者は、宝探しを通して商店街内での食べ歩きやウォーキングを楽しめた傍ら、各商店街では総合して700万円以上の経済効果を生み出すことにも成功しています。新規顧客の流入・休眠顧客の呼び起こしも実現し、商店街全体の活性化に寄与しました。
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イベントプロモーションを成功させたいなら、PR効果を高めることに着目しましょう。
【イベントプロモーションのPR効果を高めるポイント】
ここからは、それぞれのポイントについて詳しく紹介します。
イベントプロモーションを企画する際は、イベントに呼び込みたいターゲット層を明確にしましょう。
イベントに呼び込みたいターゲット層は、認知拡大・売上アップを目指す対象の商品・サービスの主なターゲットはもちろん、開催・参加するイベントの主なターゲットとも共通している必要があります。
また、適切なターゲットを設定するためには、ターゲットの属性・ニーズ・習慣などを正しく理解することも大切です。
イベントプロモーションには、来場者が自らSNSなどで情報を発信したり、商品・サービスを宣伝してくれたりするというメリットがあります。
多くの来場者により多くの情報を発信してもらうためには、SNSで話題を呼びそうなコンテンツやプレゼント企画の用意も有効です。興味を惹く企画を実施することで、来場者だけでなく、イベントに参加していないSNSユーザーからの認知も得られるでしょう。
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プロモーションに向けたイベント企画は、自社対応だけでなく専門企業への外注も可能です。ここでは、イベントプロモーションの企画を社内で対応した場合と外注した場合それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
自社対応 | |
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メリット |
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デメリット |
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外注対応 | |
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メリット |
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デメリット |
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イベントプロモーションの企画における社内対応・外注対応の決定を左右する大きなポイントは、費用でしょう。イベント設計にかかる費用は当然、外注するほうが高くなるものの、その分PR効果は大いに期待できます。
自社で対応する場合においても少なからずコストは発生するため、成功率を重視するならノウハウが豊富なイベント企画会社に依頼することをおすすめします。
イベントプロモーションとは、企業におけるブランド認知の拡大や商材の販売促進を目的に、何らかのイベントを実施・活用して消費者にアプローチをかけるプロモーションのことです。見込み顧客に対して商品・サービスをダイレクトにPRできる一方で、企画には手間や費用がかかります。
イベントプロモーションは、自社対応で行うケースもあれば、ノウハウ豊富なイベント企画会社に外注して行うケースもあります。費用をかけてでも成功したいという場合は、外注依頼がおすすめです。
「タカラッシュ」では、地域・自治体向けの謎解き・リアル宝探しイベントの企画から制作、さらに運用までを一貫してサポートしています。「子どもから大人まで楽しめて、かつ自社の商材の認知拡大につながるようなイベントを開催したい」という企業担当者様は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
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