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投稿日:2023.07.27
日本の人口減少や少子高齢化、地方の過疎化といった課題解決として、全国各地で自治や企業が地域活性化に取り組んでいます。しかし、いざ地域活性化を企画しようとしても、何から始めたらよいのか分からない方もいるのではないでしょうか。地域活性化は失敗する可能性もあるため、準備段階でしっかりと全体の方向性を固めておくことが大切です。
当記事では、地域活性化の意味と注目される背景、また地域活性化を企画する流れやポイントなどを解説します。地域活性化を検討している方は、ぜひお役立てください。
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地域活性化とは、企画を通して市区町村や自治体の経済・文化・社会活動を活性化し、地域を維持発展させることです。県庁や市区町村などの自治体や観光協会、地元企業、地域住民で組織された地域づくり団体などが、地域活性化の主要な役割を担います。
また、地域活性化とよく似た言葉に「地域創生」があります。
地域創生とは、地域の特性を生かして持続可能な社会を作るために行う施策や活動のことです。地方創生は2014年に公布された「まち・ひと・しごと創生法」を根拠法としており、地域の少子高齢化への適応や、人口減少の抑制を目的としています。
出典:首相官邸ホームページ「「まち・ひと・しごと創生法」の概要」
地域創生が地域の人口に焦点を当てた活動であるのに対し、地域活性化は魅力的な地域をつくる取り組みである点に違いがあります。
地域活性化が注目される背景には、「日本の人口減少」と「人口の東京一極集中」が挙げられます。
日本の総人口は、2022年10月1日時点で約1億2,494万7,000人であり、12年連続で減少している状況です。特に人口減少は地方で著しく、2022年に人口増加が見られた都道府県は東京都のみとなっています。
出典:総務省統計局「人口推計(2022年(令和4年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐2023年4月12日公表」
地方の過疎化を食い止めるには、都市部から地方へと向かう人の流れを作ることが欠かせません。地方が持つ価値や魅力を向上させる地域活性化は、都市部から地方への人の流れを作り出す方法として注目されています。
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地域活性化にはさまざまな成功例がある一方で、多くの失敗例も存在します。地域活性化を実施する際は、企画書の段階から全体の方向性を明確にすることが大切です。
以下では、地域活性化を企画する際のおおまかな流れを解説します。
地域活性化を行う地域には、地域ならではの特色が存在します。まずは下記のような視点で地域の現状を理解しましょう。
地域の現状を理解するには、住民にヒアリングをしたり、地域の産業や文化を分析したりと多角的な調査をすることが重要です。多角的な調査によって地域の魅力に気付きやすくなり、地域活性化のアイデアも得られます。
次に、地域活性化を行う目的と、どのようなターゲットに働きかけるかを明確にします。
地域活性化の目的は「地域への移住者を増やしたい」「観光客の増加につなげたい」など、地域によってさまざまです。目的ごとに働きかけるターゲットにも違いが生じます。
自分たちの地域では何を目的とするかを決めた上で、できるだけターゲット像を明確に設定しましょう。例を挙げると、目的を「地域への移住者を増やしたい」として、ターゲットを「子持ちの20~30代夫婦」のように設定します。
地域活性化の目的とターゲットが明確になれば、企画のおおまかな方向性も決定できます。
理解した地域の現状と、明確にした地域活性化の目的とターゲットをもとに、地域活性化の内容を決めます。
地域活性化の方法にもさまざまな種類があります。主な方法は下記の4種類です。
産業振興 | 地域の特産品などを新たに製造・販路拡大をして、産業活性化を目指す |
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経済振興 | 地域に観光客やビジネス客を呼び込み、地域経済を活性化させる |
街づくり | 地域住民が交流できるコミュニティ施設などを整備し、魅力的な街づくりをする |
教育 | 地域の学校教育や人材育成を進め、若い世代の定着を図る |
地域活性化の内容を決める際は、資金調達の方法も具体的に選定しましょう。金融機関の活用だけではなく、国の助成金活用やクラウドファンディングといった手法もあります。
企画の具体的な進め方については、下記のページでも詳しく解説しております。
イベント企画成功のポイントは?企画のアイデアや進め方・事例を紹介
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地域活性化に成功すると、地域の雇用を創出したり、便利な施設やサービスのある街を作ったりといったメリットがあります。地域活性化に協力した企業にとっても、企業の知名度を高められたり、求人で地域人材を集めやすかったりなどの点がメリットとなるでしょう。
地域活性化を成功させるには、企画におけるポイントを押さえることが大切です。地域活性化を企画する際のポイントを、以下で3つ解説します。
地域活性化企画は、地域の特性を生かす方向性で考えることがおすすめです。
地域活性化として完全に新しい取り組みを始めるケースはあるものの、新しい取り組みはコストが高くなりやすく、地域住民の反発を招くおそれもあります。
一方で、地域にある資源や産業を活用した地域の長所を生かす取り組みであれば、新しい取り組みよりもコストは高くなりません。地域住民も企画に愛着を感じ、協力を得やすくなるでしょう。
地域活性化企画は、民間企業や地域の方と連携することを念頭に置いて立案しましょう。
地域活性化は自治体やNPO法人が企画運営するケースが多いものの、実際の取り組みでは企業や地域の方の協力が不可欠となります。産業振興や経済振興、街づくりといった取り組みは、地域の関係者との連携がなければ成功しないためです。
民間企業や地域の方と連携することで、地域活性化に主体的に取り組む方が増えて、成功の可能性を高められます。
地域活性化によって一時的に雇用が増えたり経済活動が活発になったりしても、活性化の状態が維持できなければもとに戻ってしまいます。地域活性化が将来にわたり維持・更新が可能なように、持続できるモデルを作ることが重要です。
地域活性化の持続できるモデルを考える際は、SDGsの考え方を参考にしてみましょう。SDGsとは持続可能な開発目標のことであり、地域活性化を持続できる企画のポイントが分かります。
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最後に、地域活性化の成功事例を3つ紹介します。
●福島県全土を使った宝探しイベント |
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福島県では、地域PR活動や子どもたちが地域に親しむことを目的として、福島県内の18エリアを回遊する約半年間の宝探しイベントが行われました。
参加者は冊子に書かれた手がかりから謎を解き、各エリアに隠された宝箱を見つけて報告するイベント内容です。2017年に行われた宝探しイベントでは報告者数が32万人にもなり、多くの方に福島県の魅力を知ってもらう機会を作り出しています。 |
●酒造好適米の栽培ノウハウを共有することによる経済振興 |
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山口県では、日本酒の蔵元「旭酒造」と、通信機器・ITシステムなどを手がける「富士通」による食・農クラウドが実施されました。
旭酒造が生産者と協働して、栽培の難しい最高級酒米である山田錦の栽培手法やノウハウをクラウドに集積し、共有するという内容です。食・農クラウドの実施により、山田錦の生産者拡大や安定調達に貢献するという成果が得られています。 |
●市街地の再開発による街づくり |
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秋田県大仙市では市街地の再開発事業に伴い、中心市街地にある築80年の蔵を、商店と交流施設を兼ねた「まちなか拠点施設」としてリノベーションしました。
まちなか拠点施設の店内では、県内の工芸作家が作った作品やオリジナル商品が並び、地域の魅力を伝えています。再開発事業の結果、市街地の歩行者通行量は増加し、地域の活性化につながっています。 |
地域活性化とは、企画を通して市区町村や自治体の経済・文化・社会活動を活性化し、地域を維持発展させることです。日本の人口減少に伴い地方の過疎化も進み、都市部から地方への人の流れを作る方法として注目されています。
地域活性化を企画する際は、実施する場所の特色や活用可能な資源、地域が抱える問題を理解した上で、地域活性化の目的となるターゲットに向けた内容を決めましょう。地域の特色を生かし地域企業や地域の方と協力した持続できるモデルを作っていくことで、地域活性化の成功につなげられます。
タカラッシュは、地域活性化施策にも最適な宝探し・謎解きイベントを実施している会社です。これまでに数々の地域活性化の取り組みに関わってきた実績もあるため、地域活性化の内容にお悩みの方はぜひご検討ください。
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