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投稿日:2025.11.27

商店街の衰退要因として目立つのが、空き店舗の増加です。中小企業庁の調査では、ひとつの商店街で平均約5店が空き店舗となり、全体の割合は約14%にのぼります。特に空き店舗率が1割を超える商店街は4割以上あり、全国的に増えている状況です。
店が閉まると街全体のにぎわいが失われ、客足が遠のきます。さらに新しい出店も進みにくくなり、商店街の衰退を加速させる要因となっています。
※出典:中小企業庁「商店街実態調査報告書」
店主の高齢化と後継者不足も大きな問題です。廃業理由の約7割は「高齢のため続けられない」というものですが、実際に対策を取っている商店街はほとんどありません。
その結果、閉店が増えて店の数が減り、街のにぎわいが失われていきます。さらに若い世代の参入も少なく、新しい技術や販売方法が取り入れにくい状況が続いています。

商店街イベントを成功させるためには、まず現状を把握することが不可欠です。来街者数や属性、時間帯ごとの人の流れをデータとして整理し、強みと課題を明確にしましょう。その際、地域住民や商店主の声を直接ヒアリングすることも重要です。現場の生の意見を反映させることで、実際のニーズに沿った施策を検討できます。
例えば、宝探し・謎解き企画事業を20年以上実施しているタカラッシュの場合は、下記のようにクライアントや商店街の「課題のヒアリング」や課題を「本質的に解決すること」にこだわっています。
商工会や行政のご担当者様、時には街ゆく方々へもヒアリングを行い、商店街が抱える課題をしっかり把握した上で、宝探し・謎解きがどのように課題解決へ貢献できるのかを設計します。私たちは単にイベントを実施する謎解き会社ではなく、クライアントの「本質的な成功」を創り出す「宝探し、謎解き」企画案を提案しています。
商店街の活性化を図る際には、国や自治体の支援を積極的に取り入れることも効果的です。たとえば経済産業省が進める「地域商店街活性化法」では、商店街の賑わい創出や魅力向上を目的とした取り組みを補助対象としています。認定を受ければ、イベント企画や広報活動、施設整備などに関して補助金や助成金を活用できる可能性があります。
また補助金を検討する際には、どの制度が対象となるかを精査し、スケジュールを逆算して準備することが欠かせません。たとえば「回遊型イベントの実施」「地域ブランド商品の開発」「キャッシュレス導入の推進」といった施策は支援対象になりやすい分野です。
タカラッシュの場合は、ご提案頂いたお客様(商店街)が属する市区町村の自治体の補助金など、適応できそうな制度がないか一緒に調べながら、ご相談を承ることもございます。
現代の商店街活性化では、社会の変化に合わせた取り組みが求められます。特に、デジタル化やオンライン決済の普及は重要な要素です。キャッシュレス決済やQRコードを利用したスタンプラリーは、若年層や観光客にとって参加しやすく、利便性を高める効果があります。
さらにSNSを活用した情報発信や参加者による写真投稿キャンペーンを組み合わせれば、イベントの認知度を効率的に拡大できます。また高齢者や子育て世帯など、多様な層に対応できる取り組みを組み込むことも欠かせません。たとえば多言語対応マップやベビーカー対応ルートの整備などは、来街者の満足度を高め、再訪意欲につながります。

商店街活性化のアイデアとして注目されているのが「宝探しイベント」です。“宝”とは物理的な賞品ではなく、ゴールを目指して、謎やミッションをクリアした先に得られる「発見の喜び」です。
参加者は地図やヒントを手に、街を歩きながら、謎解きをする、スタンプやQRコードを見つける、店舗ごとのミッションをクリアするなど複数のチャレンジ要素を楽しみます。その過程で自然と店舗に立ち寄り、商品やサービスに触れる機会が生まれます。
品川区で実施された「しながわ商店街謎解きウォーク」では、新規顧客や休眠顧客の来街が大幅に増え、約740万円の経済効果を生み出しました。このように、宝探しは「楽しさ」と「消費行動」を結びつけられる有効な仕組みとして注目されています。
はじめてのイベントも安心
\ 謎解き・宝探しの制作実績1万件以上!/
低価格で手軽に楽しめる「100円商店街」も人気の企画です。各店舗が目玉商品を100円で提供することで、普段は入店しない層が気軽に店を訪れるきっかけになります。
新規顧客の獲得や地域住民の回遊促進に効果的で、短期間でも賑わいを創出できるイベントです。
地元の学生と連携したイベントも、商店街の新しい魅力を引き出す方法のひとつです。
たとえば学生がポスターやPR動画を制作したり、オリジナル商品の開発に関わったりすることで、若年層の来訪者増加やSNSでの拡散が期待できます。商店街に新鮮な視点を取り入れることができ、地域の学校や団体との連携強化にもつながります。
タカラッシュでは、商店街向けの謎解き・宝探しイベントパッケージを提供しています。オリジナル制作のイベントに比べ、短期間・低予算で導入しやすいことが特長です。地域の特長を反映したタイトルやストーリー案と、巡っていただきたいエリアに合わせた4問の謎を制作できる点が大きな魅力です。
さらに、タカラッシュ独自の会員組織「ハンターズヴィレッジ(会員数44万人以上)」への告知支援も可能なため、地域外からの集客効果も期待できます。参加者が宝探しや謎解きを楽しみながら商店を回る仕組みを作れるため、自然と訪れる人が増え、買い物にもつながります。
品川区では、戸越銀座・中延・武蔵小山パルムを舞台にした「しながわ商店街謎解きウォーク」が実施されました。約50日間にわたり開催され、参加者は冊子に記された謎を解きながら商店街を歩き、買い物や飲食を楽しみました。
結果として、中延商店街では新規来訪者が約4割、休眠顧客の来街が約3割増えるなど顕著な成果を記録。戸越銀座や武蔵小山でも同様の効果が表れ、経済効果は約740万円に上りました。
江東区では渋沢栄一ゆかりの地を巡る宝探し企画「時代を旅する謎手形」が行われました。区内の観光スポットや商店街を巡り、スタンプラリーも併設。開始1か月で謎解きキットは2,000名以上に購入されました。
特徴的なのは、国立印刷局制作の「KOTOパスポート」が配布され、謎解きに加えて浮世絵や歴史資料館を楽しめる仕組みが整えられていた点です。これにより参加者は遊びながら歴史を学び、地域文化を深く体験することができました。
足立区では、区制90周年を記念して大規模な周遊型イベント「見つけ出せ、足立に眠る真実の宝~石塚千(いしづかせん)に届いた不思議な手紙~」が開催されました。
北千住や綾瀬などの駅周辺を舞台に、謎を解きながら宝箱を探すストーリー仕立ての内容で、多くの参加者が挑戦。クリア数に応じて抽選に応募でき、人気ゲーム機や家電など豪華賞品が当たる仕組みも好評でした。
またパンフレットには区内飲食店約100店舗のクーポンを掲載し、地域グルメの利用を後押し。さらにSNSキャンペーンを同時に展開することで、インスタ投稿を通じて若年層への認知拡大も実現しています。
文京区と新宿区神楽坂エリアでは、商店街振興組合や観光協会が連携し、「文京神楽財宝伝~文豪郷に隠された謎~」を実施。5エリアに計10個の宝箱が隠され、ヒント提供店舗を巡りながら解答を導く仕組みです。
商店街内にヒント掲出店を設け、街歩きと買い物を同時に楽しめる構成としたことで、回遊促進イベント「BUNGOマツリ」の目玉コンテンツとなりました。
出典:文京神楽財宝伝~文豪郷に隠された謎~|BUNGOマツリ|東京都|リアル宝探しタカラッシュ!
葛飾区立石駅周辺の5つの商店会が合同で、「それゆけ三人組と奇石様伝説」を開催。参加者は冊子を手に3つの謎を解きながら商店街を歩き、店舗や通りの魅力を再発見しました。
商店街から提供されたブリキのおもちゃやカレー詰め合わせなど、地元らしい賞品が人気を集め、地域に根ざしたイベントとして好評を博しました。
出典:リアル宝探し【それゆけ三人組と奇石様伝説】|東京都葛飾区
北海道函館市の西部地区では、歴史的建造物や老舗商店が立ち並ぶ街を舞台に「はこだて西部地区バル街」が定期的に開催されています。参加者はチケットを購入し、複数の飲食店をはしごしながら食べ歩きを楽しむスタンプラリー形式。
観光客だけでなく地元住民の来街動機にもつながり、地域経済の循環を生み出しています。商店街の飲食・観光の両面でにぎわいを創出するモデルとして全国から注目を集めています。
長野県 岡谷市では、中心市街地の空き店舗・空き家を利活用した取り組みとして、クリエイター市場・ワークショップ・マーケットを組み込んだ「空き店舗活用プロジェクト」が実施されました。
2023年11月18日・19日に実施された「Creema Craft Caravan ‐Special edition‐長野 岡谷・辰野」では、岡谷市中央通りエリアの空き家・空き店舗を活用し、クリエイターと商店街が連携してものづくり体験やスタンプラリー形式の街歩きを実施。地域の“街なか”に新たな来街動機を生み出しました。
出典:Creema Craft Caravan -Special edition-長野 岡谷・辰野(公式特設)
福岡県北九州市の「北九州の台所」と呼ばれる旦過市場(小倉北区魚町)は、老朽化・洪水被害などの課題を背景に、官民連携で再整備プロジェクトが進行しています。 再整備では、神嶽川の河川改修と市場エリアの土地区画整理を一体化して防災性・回遊性を高めるとともに、敷地・建物を新設・改修し、店舗区画・駐車場・公共空間などの機能強化が図られています。
この取り組みにより、これまで“買い物だけ”では訪れなかった若年層や観光客の流入を促し、通路幅の拡張や新飲食・物販店の出店などを通じて、街歩きや商店街滞在の動機を生み出しています。
出典:旦過市場「TANGA REBORN PROJECT/旦過地区再整備事業」他公式資料
香川県高松市の丸亀町商店街は、江戸時代から続く城下町の中心通りに位置し、約470 mのアーケード街として再整備が進められてきました。数年にわたる市街地再開発により、22 mの高天井ガラスアーケードや広場「札の辻ドーム」を整備し、天候を問わずに街歩きを楽しめる環境を実現しました。
通路幅の確保や上階への動線強化、店舗ミックスの刷新により「買い物だけでなく居心地の良さ」を備えた新たな商店街モデルとなっています。
出典:高松丸亀町商店街振興組合公式サイト 「高松丸亀町商店街」
神奈川県横浜市泉区の商店街では、区内商店街を対象に「わたしの町の商店街 応援ありがとうスタンプラリー」が2025年2月1日〜2月28日の期間で実施されました。
参加者は、泉区商店街連合会加盟店舗で200円以上の買物・飲食をするとスタンプを獲得でき、異なる店舗で3個集めて応募すると抽選で横浜DeNAベイスターズの選手サイン色紙など豪華賞品が当たるという内容です。
出典:横浜市泉区「わたしの町の商店街 応援ありがとうスタンプラリー」公式ページ
タカラッシュは20年以上にわたり、全国各地で宝探しや謎解きイベントを企画・運営してきました。累計コンテンツ実績は1万件を超え、自治体や商業施設、企業との実績も豊富です。
商店街イベントにおいては、地域の特色を生かしたストーリーづくりや、街歩きを楽しみながら回遊を促す仕組みを構築する点に強みがあります。タカラッシュ独自の会員組織「ハンターズヴィレッジ」(登録者44万人以上)への告知支援も可能なため、地域外からの集客も期待できます。
初めてのイベントでも安心できるよう、事前のヒアリングから運営サポート、効果検証まで一貫して対応可能です。商店街を盛り上げたいと考えている方は、ぜひタカラッシュにご相談ください。
はじめてのイベントも安心
\ 謎解き・宝探しの制作実績1万件以上!/
商店街は、空き店舗の増加や後継者不足など深刻な課題を抱えています。これからは従来の商業機能に加え、人々が交流し体験を楽しむ場としての役割も期待されます。
宝探しイベントや学生とのコラボ企画などを通じ、地域の魅力を再発見することで、新しい来訪者を呼び込み、持続的なにぎわいを育むことが期待されています。
はじめてのイベントも安心
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